啓発されてみた
学校のカリキュラムに組み込まれてあるんだな。
キャリアカウンセラーによる履歴書作成と職務経歴書ブラッシュアップ。
その中に、自己啓発シートみたいのがありまして、やるわけです。
年齢を書き、配偶者や子供がいるなら同じように横に書き、10年分くらいの自分の計画を書け、と。
これがまた、見事に書けないわけですよあたしゃ。
だって、未来なんて想像してもキリがないわけさ。
それよりスペース空けとくほうがポコポコ入ってくるよ。来るべき時に、適切な時期に。
ナニカに諦めているわけではない。
目標を掲げてするんと達成できればエゴはご満足しますが、それ自体を達成できなければへこんでみたり、くさってみたり、自己嫌悪してみたり…ってぇのがたいがいの人間である。
そして、未来は何が起こるのかはわからないのである。
自分が出来ることは今の地点でやるべきことはやり、目の前に来たものには丁寧に対応していくということだけなのだと思っている。
あとは人々からなにやらわけのわからない色々な名前で呼ばれているものにまかすしかないのだ。
近場だとわかりますよ。
だって今の目標は次の仕事につくことでしょう。
それだって、単純にがむしゃらに自分がいくらがんばるでぇぇ!と息巻いていても見つかるわけはなし。
なんだって相手のあることですよ。
やることはやるしやりたいことはやってる。
その点が続くと線になってるっていうことだけでさ。
書き終わるとグループ組んで最終的にコミットメントさせられるわけ。
「いついつまでにこれをやります」と。
ま、あたしは「何月何日までに仕事につきます」と答えた。
講師が欲しい答えを与えるのが基本ではないか。先生を喜ばせるのが吉。
美人な先生であたし好きだし、と先生をエコヒイキしてみる。
他の人の答えは
「家を買います」
「子供を生みます」
「掃除をします」
「資格を取ります」
等など。
答えが面白い人がいた。男性でご年配のちょっと早めのご退職といったところだ。
歳をはじめて知りましたが57歳だそう。
その方の発表。
「もうすぐ年金貰うし、家も買ったし、子供もいるし、資産も別に贅沢しなければ普通に暮らせるし、将来の目標はありません!」
うわぁ〜。おぢさん、それ言っちゃ身も蓋もございませんがな〜、と。
みんなの発表後、みんなが欲しいもの全てを手に入れた男がここにいる…。
講師が苦笑いで困り顔。
で、あたし言ってみた。
「じゃあ目標を作ることを目標になさればよろしいのでは?」と。
なんとなくその方の気持ちもわかるような気がする。
だがしかし!
明日何が起こるかわからないのが人生だ。
だからあたしの本当の答えは「起こる物事にフレキシブル対応を常に出来るようにしておくのが死ぬまでの目標」だ。