存在


あるものないものたくさんあって
子供の頃の万能感はいつしか世間と役割に飲み込まれて色んなものが肥大して
そっからまた肥大したものがぼろぼろと剥がれ落ちていって
手に入ったと思ったらそれは砂上の楼閣って
結局自分には何もないのだという事を知って
帰るところへ帰るって


気づく事はたいせつなこと
でも気づく事はうしなうこと
なんにももてないのをしること


なぁんにも、ないよ


奴が夢に出てきたらいつも思うんだ。


「あんただけ先に逝っちゃってずるいよずるいよ!」