枯葉


土日東京。
今年はこれで終わりか否か?
まだわからん。多分終わりだと思うのだ、が。


土曜日、所用を済ませて泊まるホテルへの道のり。
そこには友達の働いている店があった。
2年ほど前一度お店に伺った事があるが、ポッカリと記憶から抜け落ちていた。


何度も同じ道をここ最近は歩いているのに、ここに彼女の働いている店があるのを忘れていた。


何故だか急にふと、そういえばこの道に彼女の働いてる店…と、思い出し、店の中を覗く。
そしたら、彼女はいた。


お店に入り、久しぶりに再会出来たことをあたしは喜んだが、彼女は複雑そうだった。
なぜなら同じ師匠の下で勉強していたのだが彼女が訳あって今は離れているからだ。
師匠からは師匠の下にいる人と今後接触しない事、という約束で離れたそうだ。
でも、あたしはそんな事知らなかったし、「関係ないよ、あたしは師匠がそう言ったってあたしの自由にするから。でないとこんな風に会わないよ。あたしがあんたを思い出し、あんたと話したいと思ったから今日会ったんだ」とあたしが言うと彼女は喜んでくれた。
普段はもうこの店にいなくて系列店で別のところにいるのに「オーナーの都合で今日に限って」この店に来ているという事だった。


11時過ぎまでお茶を飲んで、2年間の空白を埋めるやりとりをした。
色々な事、話せた。
今のあたしにとって必要でとても大切な事が彼女の話の中にちりばめられていた。


会えて、良かった。


流れ、シンクロ、いつもこういう時に考える。


この流れでないと起こらない事。
偶然なのか必然なのか。


いつも、物事はあたしには必然に感じられる。


翌日、朝、また所用に向けての駅までの道のり。
枯葉があたしに降り注ぐ。


舞い散る枯葉。
キラキラと日を受けてあたしに近づいて、掠めてく。
まるでそれは祝福みたい。


そんな気持ちになった。


この街、好きだな。


自分的プチブレイクスルー日。


「いつも、ありがとう」