あげる


物をどんどんあげている。
こないだはアンプとターンテーブルとスピーカーをあげた。
使いたいという人がいるならあげちゃえばいいか、と思ってあげた。


正月に来た甥っ子にはその筋ではプレミアのついている縫いぐるみとアメリカ雑貨好きなら高く買うであろうおもちゃを。
とっても気に入って遊んでたから。


なんだか、あげたくなる時期のようだ。


物というのは適材適所というかなんというか。
たとえそれに付加価値がついていても、おもちゃというものはやっぱり子供に遊ばれてナンボだと思うし、と。
欲しいんですよね〜と、ふとつぶやいた人に「あ、あるよ、あげるよ」ってさくっとあげちゃう。


なんだかこれ、気持ちがいいものである。


あぁ、もっと誰かもらってくれないだろうか?
棚卸し気分なのである。
在庫処分気分なのである。


靴も服もこないだ数名にあげた。
これは高価だからただでもらえない、というひとには、んじゃ、ドネーションで、って事で数千円貰った。
なんで、あげるっていうのに、ただでもらえない、っていうんだろう、と、思ったが。
受け取り上手と受け取り下手がいるよなぁ…。


人が物をあげますよ、って言う時は、素直に貰えばいいのに。
あたしがあげたいのだから、貰ってくれるとあたしはうれしいのだ。
欲しいっていうから、あげる、っていったら、「え?でも悪いです…」とか、なんで?
悪くない、全然悪くない、あげたいからあげるのだ。簡単な話なのだ。


所有欲が減っている。
どんどんシンプルにしていきたいのだ。


この世に在る全てのものは自分のものだと思えばいいのだ。
誰かが持ってるだけなんだ。
ただ流れていくだけなんだ。