もらう


年末年始で人に物をあげまくったのを昨日書いたのだが。
今日所用で京都へ行った際、知り合いの精神科医とお話しする機会があり。
今度クリニックを大阪から京都に移転されるそうで、以前のクリニックで使用していたエッセンス一式をごっそり全部、もらってもらえないか?と言われた。今度のクリニックでは使用しないつもりだからと。


わわわ。
もちろん、今もっているシリーズとは別メーカーフルセットなわけで、いただきますいただきます、って事に。


ほらね、やっぱり流れてる。
スペースが空いたら、違うものが入ってくるのだよ。しかも今自分に必要なものが。


でもなんか入ってくるんじゃないかって、あらかじめそれを期待してあげたりしたら、こういう事って起こらない。
ただ、自分があげたい、と純粋に思って気持ちよくあげた時に、こういう事は起こる。


昨日とは全く反対の事を言ってみる。
世の中の全てのものは自分のものである=世の中にあるすべてのものは誰のものでもない
などと、思ったのであった。


ただぐるりぐるりと流れているだけだ。


人は本来何も所有なんてできないのだ。


帰り道、駅から家に向かう途中、少し前に小さなおじいさんがゆるゆると歩いていた。
冷たい小雨が降りしきり、傘を持っていなかったあたしが足早におじいさんを追い抜こうとしたその時、ビーーーッ!って、おじいさんが手洟をかんだ。
横側に洟水がピューって飛んで、綺麗に地面に着地した。
驚いたが、手洟というもの、リアルで見るのが初めてだったので、ちょっと感動した。
だって、下手したら自分の服とかについてしまう。洟水の着地するところをおじいさんはコントロールできるって、事だ。
それってもしかしたら、無茶苦茶凄い事なのではないだろうか、等と変なところで感心してしまった。
あたしももちろんやった事ないし、現代の人にはもしかしたらもうできない失われてしまった身体技術なのではないか?とか思ってしまった。