病院


検査に行ってきた。まぁおんなですから年1回とか色々あるわけで。
で、エコーを撮ったのですが、いつもと違う手順で、激しく恐怖感を味わいました。


いつもなら一人の技師がニュルニュルとゼリーを塗りたくりあのプラスチックのやつで色んなところをこう、なぞっていくわけですが。
今日の技師さんはひとしきり画像を撮った後に何故か途中で「ちょっとお待ち下さい…」と言い残し退室。
寒いでしょうからと腹部にタオルをかけられて放置されている間に、あたしは超絶ネガティブになっていってしまったのでした。


いっつもやったらこんなことないやん…、なんなん一体…、って帰ってくるの遅いなぁ寒いよぅ…、って、なんか彼女真剣な顔して出て行ってなかったかい…、って、もしかして、なに、なにかよからぬものが映ってんのかい…、うぁやばい、こわい、ガンとか言われたらどうするんのさ…、ひえぇぇぇ…、怖いやばいあかんもうあたしあかん…、普段からちゃんと毎日死ぬ練習してんのに(瞑想)、まじ告知とか来たらどうするよ…、やっぱり肉体を失う恐怖は克服できないのか、こわー、ってかうーん、さてどうしよう、もしなんか言われたら…。


ってちょっと放置されてる間に涙ぐんでしまう。


かなり放置後、別の男性技師を伴って現れて、なんか女性技師に説明しながら「これはね、こう…、はい息吸って〜止めて。ね?ほらこうやって撮ればストーリーが見えてくる、と。こうしてやりなさい。」
なんですのん?女性技師、技術不足ですやんか!


って、ストーリーってなんやねん!人の身体のストーリーを題材に、ってか、あたし題材じゃないっすか、これなんて練習?むむむ。


男性技師に聞いてみる。
「なんかあるんですか?」って。
そしたら、「別に、大丈夫ですよ〜、はい、後は先生の診察行ってね」って事で診察室に行ったらもちろん先生も異常なしですよ、って。


あかん。
あれはあかんて、ほんまに。
普段なら一人の技師ではい終わり、って終るのに、途中長時間(に感じている)放置、別の技師登場、って、心臓に悪いよあんたたち。


女性技師が席立つ前に「少し私の技術では映しにくい感じのところがありますのでお待ちくださいね」の一言であたしはこんな恐怖感を味わう必要はないわけで。ま、そんな事は技師さんプライドあるでしょうから、言わないのかもしれませんが。


昔、これと似た経験をした事がある。
昔の男との別れ話の際に、喧嘩した時に突然あたしの左耳が聞こえなくなった。その日は遅かったので寝て、翌日まだ耳が聞こえなかったので病院へ。
季節は春。超絶的に込んでいる待合で2時間ほど待たされる間にあたしに襲った恐怖心。


よっぽど聞きたくなかったから耳聞こえなくなったのかな、ってか、なんか耳って大切、聞こえないってこんなに怖いの?っていうか、もしかしてもしかして、そんな端的な心理的状態じゃなくってほんとに耳がおかしくなっててこの先一生聞こえなかったりしたらあたしどうしたらいいの、うゎやばい、怖い…あかん、泣けてきた、恥ずかしい、人がいっぱいいる、でも怖いから涙が止まらない、っていうか、人が泣いてんのに看護師なんかフォローいれたりしねぇの?大丈夫ですか?とか一言あってもよくね?怖いーまじ怖いー!


と2時間の間に作成され続ける恐怖感でしくしく泣く。


結局なんだか突発的に何かが耳の中に異物が入ってたみたいで、それが干渉して耳の中をふさいだような状態になってて、取ったら治ったんだけど。


家に帰って、はた、と、気がつく。


花粉症の季節じゃねーか!
そりゃ耳鼻科で目赤かったり鼻水出してたり泣いてたりしても看護師なんもいわねーわ!と。


そういうわけで、あたしは病院が大嫌い、怖い、泣いてしまう、というお話でした(一体いくつやねん


でも病院以外ではどのような人にも「動じない、余裕がある」とか言われる(し、それでないとセラピストなんぞ務まらん)。
でも、ホントの中身はこんなんだったり、する。
気を許した人か、一人でしか、泣けないのだ、強がりやわあたしと自分の事は少しわかっていたりする。
人間の思考はネガティブに転がり始めると止りませんよ。らいくあろーりんぐすとーん。