劣化


ベッドサイドで使っていたハリウッドミラーの電球が切れた。
ハリウッドミラーとは鏡の周りに電球がズラリとついているものや、スタンドタイプで鏡と鏡をはさむようにして真ん中に電球が仕込まれていたりするメイクアップミラーの事である。元はハリウッドの女優が楽屋などでメイクをする時に使われていたのでハリウッドミラーという名前になったようだ。


あたしの持っていたタイプは鏡と鏡の間に電球がサンドイッチされた形のスタンドタイプでCLAIROLのロゴが入った60〜70’sのデッドストックだった。CLAIROLは日本でいうとビゲンのような存在だろうか?ヘアダイのパッケージがスーパーマーケット等で売られている、いわゆる染髪剤やさんだ。
多分当時のノベルティーの一つだろうと思う。


イエローとホワイトのプラスチックでできたそのミラーのまさに60’s!でPOPな感じがとてもお気に入りだった。
メイク用ミラーだとはいえ、あたしは煌々と明かりを照らしてメイクなど別にしないので、ベッドサイドライトとして使っていた。


買ってからかなり経つのだけれど今まで電球が切れたことがなかったが、ついにその日がやってきた。
電球を変えれば使えるだろうけどアメリカ製だし、規格の違う電球とかだったら、探すの大変だろうなぁと思ったがとりあえず外さなければわからない。
丸い鏡がプラスチック枠裏側三点ではめ込み式になっている。
あ、外すだけだね、と思い鏡を引っ張った。


パキ パキ パキ


見事にプラスチックは力をかけずとも折れてしまった。


プラスチック見事に劣化…。ううう(泣
破片を触るとパキ、パキ、と粉々になるのです。
土に還りますか?いやプラスチックは土に還りませんでしょうけど、たぶん。


まぁ、しかし、70’sだと短く見積もっても作られてから約40年弱な2008年。
よくがんばりました…、とお気に入りミラーライトにさよなら、な日なのだった。