お祈りメール


今日から晴れて無職である。
メールにて退職を通知。
何も言ってこない。
いや、何も言えない、と言ったほうが正しいのであろう。


労基法にかぎりなく忠実でない行為をしている事は上司本人が重々承知しているからである。
でもそれは本社意向であるのでどうすることもできない上司もかなり実際の話は困っていたのをあたしは知っている。
勿論社会保障などにも一切加入してくれていなかったし。
試用期間は本来は加入していなければ一応法律違反である。
ただ世間の慣例となっている3ヶ月は加入しない事業所が多いのも事実である。
でも、それはこういう事があった時、こちら側にとっては幸いとなるものだ。


試用期間は雇用者も試用するし被雇用者も試用している。
お見合いして、デートして、合わないと分かったら、「やっぱりあなたとは合いませんさようなら」と素早くお断りを入れるほうが、双方のためによい、みたいなものだ。


宗教団体教祖さながらの洗脳パワーを持つTOPを筆頭に、夜叉様や般若さん、そして人のお金でお菓子を配る歪んだ精神構造をお持ちの朴訥な彼、と問題ばかりだったが、あたしの直属上司はいい人だった。
彼もいろんな事にかなり翻弄されていたので、本当に彼に対してだけは心苦しく思っておりますと、メールに書いた。


個人的ながら「ご多幸をお祈り申し上げます」とこちらがお祈りメールをだしておいた。
少しばかりの問題定義と暗喩を含ませながら。
後はそちらさまの仕事でございます、って事で。


友人より電話。
朴訥な彼に、なんと、問い詰めたという。
ありゃりゃ。


肯定はしなかったが「目が泳いでいた」らしい。
友人も「整理に入る」と言った。


おかしい事をおかしいと言える勇気。
だめなものはだめだと身を引く行動。


その小石の波紋がどこまで広がるのかわからないが、友人もここはおかしいと気づいてくれて、辞めるなら、あたしがあの会社に行った意義は十分ある。


昨日は、さぁ、これからどうする?な、オーバーエイジニート生活を祝うため、学大の友達とご飯。
彼は優秀なフリーなくせに自分の事を「オーバーエイジニートなんだよ、えへへ」と笑う。
彼の持論ではニートと呼べるのは29歳までらしい。だからそれ以上の年齢だからオーバーエイジなのだ。
お互いのニート生活を充実させようね、なんて美味しいシェリーを飲みながら、夏なにして遊ぶ?となんとなくわくわくする話を咲かせてご機嫌で帰宅。