吸う人


新宿で友達とお買い物後食事に行き、遅い時間帯の電車に乗り込む。
乗ってすぐに眠くなってウトウトしてた。


しばらくして、身体に違和感を感じる。
しんどーくなってくる。


誰かが覆いかぶさっている。(かのように体感する気持ち悪さ)
ウトウトがとける。
ちらりと目を開けたら年配の女性、いわゆるお年寄りがまるであたしを囲い込むかのようにつり革につかまっていた。
遅い電車なので混んでいる。
席を譲るのに立てないくらいの混み具合だ。
申し訳ないが、この感じでは動けない。


しかし、数駅分そのままにしていたら、どんどんと身体がしんどくなってくる。
うぁわ〜ん。
このおばあさん、吸ってる…。


電車に乗ってるだけで疲れる。
たまにエネルギー吸う人と遭遇するから。
もちろんご本人はご存じない。そういうものだ。知らずに皆さんそういうことをする。
もうこういうのは自己体感のみで、普通に人に話したらあほかおまえは、という話なので、そういうのがわかる人にしか言わない。
身体がギチギチいう。
本当に身体が重くなるので困りものだ。


気のせいかもしれない?そう、「気のせい」なのだ。
気は空気。
空気が読めすぎて、辛い。
そのおばあさんは文字で言うと太字ゴシック20pくらいの大きさでチュウチュウゆうとった。
あたしの見るあたしの世界はまさしく、空気が読める。文字の大きさすらも。
別に人の考えが読めるわけではないが。
読めたとしても読みたくないわそんなもん。
責任もてん。


今日は気分が殺伐としている。
週末にいやなことを片付けなければならないのに、今日こんな吸われたら、困る。
とか、こういう流れの中にいるのは、もうすでに流れがダウナーな方向へ転換しているということなのだろう。