出世欲


友人から電話があり、春のたけのこ三昧御膳の会開催。
料理上手で実家から送られてくる食材をいつも食べきれない…との理由で何かとおすそ分けしてくれる友人には感服する。


当日おたずね型だったので、集まったのは友人当人入れてあわせて3名で、たけのこの刺身、焼きたけのこ、たけのこの煮物、たけのこご飯、とたけのこを食べまくる。おいしゅうございました〜。


食べながら仕事の話になる。
たけのこ会主催者は数年前、部署チェンジにて今までの営業色の強いところからいきなり縁の下の力持ち的部署に回されて、それは当時あたかも左遷の様相を示している、と当人が感じたらしく、うーむなんだかなぁ〜的気持ちに追いやられた過去を持つが、考え方ひとつでそれは感じ方は変わってしまうのだ、という体験を地でいった人で、「人様から左遷的と思われようと収入はそんなに変わらないしよくよく考えてみれば時間が不規則な前部署より料理をじっくりと楽しむ時間ができてこうやって、友達を呼んでおいしいもの三昧でありがたい話よのぅ…」との心境に至り現在がある。


今回またその縁の下の力持ち的部署の中でもまた移動があり、力持ちアウトプット処→力持ちインプット処に変化してなんだかやっと会社全貌が体感して会得できた様な気がする、と言っていた。
そしてソレと同時に、「自分は出世欲、あったよなーと強く感じた」と。


参加者のもう1名も、「出世欲かどうかは知らんけど、承認欲求はむちゃくちゃ強い」と。
彼女も営業で、ヨーロッパとかに出張でいきまくる、いわゆる、稼ぐ系ねーちゃん、の子だ。


おとこのこが内包されてる…子達はやっぱり稼ぐ金額が違うんだよなぁ〜と感じたあたし。
おんなが仕事をし続けるということにおいて、必ず内なるおとこのこは内包されている。
あたしが仕事ができるな〜と感じる友達はみな、仕事が忙しい時期になると、おとこのこの波動を発する。
顔がキリッとしまり、男性っぽさが如実に現れるのだ。
だから、友達たちが今現在仕事に追われているかいないか、繁忙期が顔ですぐわかる。変な能力だなぁと自分で思う。


自分の場合は出世欲はよくわからん。
職種も違うしな〜。昔は営業もやったけど、バックオフィス的な仕事がなんだか好きだし、人生的になんかそういう流れになったし、実は管理部門がお金は生まずとも要でここがしっかりしてるとしてないでは大違いなのだよ君、的考えなので、やっぱりこれはこれで適職なのだろうと思う。
舵を握っている感じとか。影のフィクサーって感じとか。(勝手な自分の仕事イメージ妄想


出世ってなんだろ?
実は、あたしは出世が怖い。


今まで生きてきて、「社会に認知されて凄いところに行くような人」になれる場面がありました。
手の届くところにそれはあった。富はともかく、名声かどうかは知らねども確実に名が通る、そんな立場になる場面。
でも、あたしは選ばなかった。


あれを選んだら、今頃はあの三角の屋根のところに今も尚出入りする輩になっていたんだろう。
あんなところはごめんだ。


この選択は正しい。
そう、自分は感じている。