物語の再構築


自分の中に眠ってる厖大な物語に漠然とする。
昨日突然、書き換えが起こった。


生きてるといろんな事が起こる。
そしてそれを自分の中に落とし込むために、自分は自分の物語を記憶の中に書き込む。
でもそれはとても主観的なものだ。
当たり前なのだが。
見ているのが自分なので自分しか物語を構築しないからだ。


それが、色々な事象が重なり合ったりして、突然書き換わる時がある。


そしたら、世界が変わるんだ。
世界が変わるというよりも、世界の見え方が変わる。


なぁんだ、そういうことだったのか。
と、当然軽くなる。


昨日のあたしと今日のあたしは違うあたしだ。
連続しているようで、ビヨーンとナニカを飛び越えた感覚。


超絶的な孤独感がぐるっとひっくり返って全部が繋がってる感。
うらおもて。
そんな感覚。


果たしてそういう時、あたしはあたしとして、同じ人なのだろうか?


今日はジャコの命日だから、昔死んだ前の会社の社長を思い出した。
ジャコ大好き社長だったから。CDいっぱい貸してくれた。
ジャコといわずjazz全般にとても造詣が深い人で自らもウッドベースな人だった。
私の知らないアルバムだったがとてもかっこいいjazzのアルバムが出棺の時にかかっていた。
蓋が閉まる瞬間と、曲が終わる瞬間が、全く意図せずシンクロしたのを見た瞬間、泣いた。
かっこよすぎるぜ。と。


こういうのも物語のひとつ。


書き換わる物語と書き換わらない物語。
厖大に拡がる意識の中に散らばるイメージ。思い出。


死ぬまでにどれだけのイメージを蓄積してあたしは生きるのだろう。
そしてその中のいくつが、あるとき突然変容するのだろう。


物語の再構築は別人になった感覚をあたしに思い起こさせる。